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「天のり製本」とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説
投稿日:2025年12月17日
会社のオリジナルメモ帳や、セミナーで配布するアンケート用紙、会計で使う伝票など、1枚ずつはがして使うタイプの冊子を目にする機会は多いと思います。これらの多くは「天のり製本」という方法で作られています。
本記事では、この天のり製本の基本的な知識から、そのメリット、どのような用途に最適なのかを分かりやすく解説します。
天のり製本とは?
天のり製本とは、重ねた紙の束の天(上側)の一辺を、特殊な糊で固めて冊子状にする製本方法です。針金や糸を使わず、糊だけで接着するシンプルな加工で、固めた部分以外は固定されていないため、1枚1枚を簡単に、そして綺麗にはがせるのが最大の特徴です。
レポート用紙や便箋、複写伝票など、書いてはがすことを目的とした印刷物で広く利用されています。
天のり製本のメリット
天のり製本には、そのシンプルな構造ならではの多くのメリットがあります。
- 1枚ずつ綺麗にはがせる:メモや伝票として使用した後、不要になったり提出したりする際に、軽い力で綺麗に切り離すことができます。
- 低コストで作成可能:製本工程が非常にシンプルなため、他の製本方法に比べてコストを抑えることができます。
- 短納期に対応しやすい:加工が簡単なため、スピーディな生産が可能です。急に必要になった場合でも安心です。
- オリジナリティを出しやすい:会社のロゴや名前を入れたオリジナルメモ帳や、契約書・申込書といった専用の伝票など、用途に合わせたカスタムが容易です。
天のり製本の主な用途
その「はがしやすさ」という特徴から、天のり製本は以下のような様々な印刷物で活用されています。
- オリジナルメモ帳、ノベルティグッズ
- レポート用紙、原稿用紙
- 契約書、申込書、発注書などの各種伝票
- アンケート用紙、応募用紙
- 便箋
天のり製本のデメリット
便利な天のり製本ですが、用途によっては注意も必要です。
- 長期保存には不向き:ページをはがすことを前提としているため、ページの強度や耐久性は高くありません。何度も読み返すカタログやテキスト、長期保存したい報告書などには「くるみ製本」などが適しています。
まとめ
天のり製本は、コストを抑えつつ、1枚ずつはがして使える便利な冊子を作りたい場合に最適な加工方法です。その手軽さから、企業の販促用ノベルティから日常業務で使う伝票まで、幅広いシーンで活躍します。
当社では、お客様の用途に合わせたオリジナルの天のり製本を、小ロットから承っております。デザインのご相談からでも、ぜひお気軽にお問い合わせください。