- HOME
- ブログ
- 観音折りとは?特徴やメリットを分かりやすく解説
観音折りとは?特徴やメリットを分かりやすく解説
投稿日:2025年11月11日
パンフレットや特別な招待状で、受け取った人にワクワク感を与えたい。そんなときに効果的なのが「観音折り」です。扉を開くような独特の形状が、中身への期待感を高めてくれます。
本記事では、この観音折りの基本的な知識から、そのメリット、効果的な使い方までを分かりやすく解説します。
観音折りとは?
観音折りとは、1枚の紙の左右の端を中央に向かって折り込む加工方法です。その開く様子が、仏像を納める厨子の「観音開きの扉」に似ていることから、この名前が付けられました。
中央面
裏面
裏面
図の上にマウスカーソルを乗せると、扉が開くアニメーションです。(クリック不要)
左右の扉を開くと、中の面が大きく現れるため、情報をドラマチックに見せることができます。一般的には、左右を折りたたんだものをさらに中央で二つ折りにする「両観音折り(観音四つ折り)」がよく使われ、合計8ページ分の情報を掲載できます。
観音折りのメリット
観音折りには、情報を印象的に伝えるための多くのメリットがあります。
- 高い訴求力とインパクト:扉を開くというワンアクションが、読み手の興味を引きつけます。中央の面にインパクトのある写真やメッセージを配置することで、強い印象を与えることができます。
- 豊富な情報量と展開力:展開すると横に長い紙面になるため、多くの情報を整理して掲載できます。パノラマ写真や年表など、横長のコンテンツとの相性も抜群です。
- 段階的な情報開示:閉じた状態(表紙)→ 左右の扉を開いた状態 → 全てを開いた状態と、段階的に情報を見せることができます。これにより、ストーリー性のある構成や、クイズのような仕掛けも可能です。
- 高級感の演出:凝った折り方であるため、受け取った人に丁寧で高級な印象を与えます。特別なイベントの招待状や、ブランドのパンフレットなどに適しています。
観音折りの注意点と用途
魅力的な観音折りですが、いくつかの注意点もあります。
- コストが高めになる傾向:複雑な折り加工のため、二つ折りや三つ折りに比べて、印刷・加工費用がやや高くなる場合があります。
- デザインの工夫が必要:ページの構成が特殊なため、どこにどの情報を配置するか、デザインの計画が重要になります。特に、折りたたまれる左右の面の幅は、中央の面より少し短く設計する必要があります。
これらの特徴から、観音折りは以下のような用途で特に効果を発揮します。
- 会社案内・学校案内パンフレット
- 高級感を出したい商品・サービスのリーフレット
- イベントや展示会の招待状
- リゾートホテルやレストランの案内
- フロアマップや年表
まとめ
観音折りは、そのユニークな形状で、情報をただ伝えるだけでなく、体験として印象付けることができる折り方です。コストやデザインの計画は必要ですが、他とは違う特別な印刷物を作りたい場合に非常に有効な選択肢となります。
パンフレットや招待状を作成する際は、この観音折りで、受け取る人を惹きつける演出を加えてみてはいかがでしょうか。